僕は満員電車に乗りません
こんにちは。
管理人の「たま」です。
突然ですが、僕は満員電車に乗りません。
自宅は文京区です。
職場は港区です。
みなさんもよくご存じの「なんちゃらヒルズ」があるあの付近です。
毎日遅刻せずちゃんと出勤しています。
そんな僕が、ここ2ヵ月ほど「あえて満員電車に乗ってみた結果改めて思ったこと」を日記代わりに書きたいと思います。
「僕は一生満員電車に乗らない」そう決意した高1の春
かなり昔の話になりますが、僕が高校1年生になったとき、JR山手線を使わないと通えない高校に通うこととなりました。
新生活への期待へ胸を膨らませる僕を待っていたのは、地獄のような満員電車。
乗るなり、人の波に押されてカバンがまるで自分の意思を持ったかのように引きずられていき、それを必死でつかんで「自分の腕がちぎれるんじゃないか」と思う苦痛に耐えながら学校へ。
勉強するくらいしかやることのない高校生という身分ですから、なんとなく学校へ向かう足も遠のき、恥ずかしながら、1年で学校をやめてしまう結果となりました。
精神的にも調子を崩してしまった僕は、自宅から歩いていける距離にある定時制課程の高校へ通うこととなりました。
昼は自宅勉強かアルバイト・夜は学校へ
定時制の高校は、夜17時くらいから学校が始まります。
授業が終わるのは21時30分くらいだったかと記憶しています。
当然、昼は学校がないので、平日の真昼間に自由時間を手に入れました。
16歳まで「昼は学校で夜は家かアルバイト」と思い込んでいた僕は、世の中の人のスタンダードと全く逆の生活に大きく価値観が転換することとなります。
ちゃんと認めらた制度の中で学校にも行けて、昼間は自由な時間。
アルバイトもしたりしたので、一応、勤労と勉学の両方をやっていましたが、これは僕にとって衝撃的な体験でした。
第一志望の大学が八王子にあるという幸い
無事に定時制課程の4年間を終え、進学の希望も強かった僕は、第一志望の大学に無事に合格することができ、いよいよ夜の世界から昼の世界に戻る時がやってきました。
大学があるのは八王子。
通勤ラッシュとは逆の方面です。
御茶ノ水から中央線に乗り、人が少ない時は座席1列に座っているのが僕一人というような状態でした。
途中の駅で停車するたびに、東京行き上り方面の電車を見ると、サラリーマンの人たちが、本当に苦しそうに押し込められていて、乗りたくても乗れなくて困っている人の姿など、ちょっと切なくなる風景がありました。
大学から帰るときは、これもまたラッシュとは逆の方面。
流れてゆく街の灯りを眺めながら、お気に入りの音楽を聴いて、走る列車のリズムに身を任せる家路。
止まる駅では朝見たあの地獄の光景が再現されています。
御茶ノ水についたあと、本来は千代田線に数分乗らないといけないのですが、その千代田線がまた地獄の込み具合なんです。
乗ってしまえば5分程度なんですが、僕は乗りませんでした。
御茶ノ水駅から自分の自宅まで、3kmの道をのんびり歩くことにしたのです。
5分間の地獄と3㎞の夜風に吹かれながらの道。
僕は3㎞の夜を選びました。
僕はおぼろげながらに「満員電車にのらない」ということは「人と違う生き方をするということ」なのだとなんとなく感じ始めていました。
社会人になっても意地でも満員電車に乗らない
大学院を卒業した私は、卒業後の就職を考えた時、条件のひとつに含めていたのが「歩いていける勤務地」という条件でした。
結果的に僕を拾ってくれたのは今務めている会社で、所在地は六本木一丁目。
自宅から通勤するには、普通であれば南北線を利用して、30分弱の通勤時間です。
入社したてのころ、試しに電車に乗ってみたところ、あの悪夢が再来です。
30分弱を我慢すればいいのですが、長いこと満員電車と無縁の人生だったので、もう無理でした。
というわけで、Google先生に歩いたらどれくらいなのか伺ったところ、「2時間弱で会社着くよ」とのご回答。
「30分弱の地獄」と「朝5時起きと2時間のウォーキング修行」を天秤にかけた結果、早起きとウォーキングを選びました。
全然人がいない世界
始業時間の1時間~1時間30分前までに出社するようにしているので、自宅を朝6時30分ごろに家を出発するとちょうどいい時間に会社に到着します。
6時30分だと、世界はまだまだ目が覚め切っていないようで、歩いている人も少なく、とても静かです。
特に冬は凛とした冷たい空気が気持ちよく、頬が冷たくなるのも「自分が今生きている」ということを実感することができ、とても気持ちが豊かになれます。
人がいない世界を歩いていると、夜に学校に通っていた高校時代を思い出し、少しだけいつもの世界と違う世界に来たような不思議な気持ちになり、楽しくなります。(いいおっさんですが汗)
メリットその①規則正しい生活リズムになる
早朝に歩いて出社するのには、単純に満員電車から解放されるというだけではなく、それなりにメリットもあります。
出勤に間に合うためには、いつも同じ時間に起床しなければなりません。
歩いて出社するためには、私の場合5時に起床しないといけないので、夜23時頃には寝るようにしています。
朝、歩いて出勤してるおかげで、体も適度につかれているので、寝つきもよく、熟睡もできます。
また、疲れることで余計なことを考えることもなくなるので、就寝前はすごくシンプルな頭で寝ることができます。
メリットその②ストレス発散ができ気持ちが前向きに
私の場合、職場までだいたい8kmくらいの距離があります。
歩数にすると1万歩強です。
この距離を少し早歩きで歩くと、30分くらいまではあまり変化がないのですが、30分を過ぎると急に気持ちがさわやかになり、とても前向きな気持ちになります。
これは「セロトニン」という物質が分泌されることが要因だそうです。
セロトニンは幸せホルモンと呼ばれることもあるように、脳機能を向上させ、気持ちを前向きにしてくれる効果があるそうです。
また「朝日を浴びて歩く」ことがセロトニンの分泌を促進するそうなので、「通勤時間にあたる朝の時間帯に歩く」ことが、「運動+朝日」という相乗効果を生むのがポイントですね。
メリットその③満員電車ストレスからの解放+セロトニン効果で仕事がはかどる
私がウォーキング出勤にはまる大きな理由に、歩いて出勤をすると「仕事に前向きになれる」という点が大きいです。
大雨などでどうしても歩けなかった場合、やむを得ずこまない時間帯の早朝の電車でいくこともあるのですが、その時はいまいち仕事の効率が上がらないことが多いです。
一方、歩いて出勤できた日は「次はこの仕事を片付けよう!」と意欲をもって仕事ができると感じています。
ストレスから解放されたことで、心が軽くなり、仕事を楽しむ心の余裕が出ているのだと思います。
まとめ
僕は、満員電車に乗ることをやめました。
それによって、日々の生活をより充実したものにできています。
これは、何か高価なセミナーを受けるのでも、特殊な技術を身に着けるのでもありません。
1日の数十分から1時間ちょっとの時間を、「歩く」という当たり前の行動に使うだけです。
どうしても電車を使わなければならない人もいると思いますが、よく言われているように、いつも降りる駅より1つ前の駅で降りて、30分歩いてみてはいかがでしょうか。
きっと「お?何かいつもと違う」と自分の心の変化に気が付くことができると思います。
ぜひ、ウォーキング出勤で心も身体も健康な日々にチャレンジしてみてください。